2014-01-01から1年間の記事一覧

フィリピン映画『On the Job』(2013年)

「驚きの一作」と云う感じがありました、この映画『On the Job 』(2013 年、監督Erik Matti)には。女性コメディエンヌのAi-ai de las Alasの家族物コメディか、ラブコメばかりが大ヒットしている国に異種が出現した、と云う感じです。カテゴリーは「アクショ…

インド映画『Don2』(2011年)

昨年インド映画を紹介したけど、いかにもインド映画でした。口パクの歌と踊りがあってね。今回は、「えっこれが、インド映画?!」って驚いた映画を紹介しちゃいましょう。『Don』(2006年)は、1978 年のAmitabh Bachchan主演の同名映画のリメイクなのです…

中国映画『Drug War』(2012年)

日本と中国、韓国3国の上映映画トップ10リストを見る機会があり、ちょっと残念に思った。日本市場でさえも、邦画が10本中7本と快挙ではあるが、残り3本は米国で、中国語映画、韓国映画は一本も入っていない。又、中国や韓国がどのような映画を上映し…

シンガポール映画『Ah Boys to Men』(2012年)

シンガポール映画と云えば、Glen Goei監督のディスコ/カンフー/ミュージカル『That’s the way I like It』(aka『Forever Fever 』1998年)を思い浮かべる人が多いようです。ジョン・トラボルタの『Saturday Night Fever』へのシンガポールの応戦とも云うべ…

タイ映画『Gangster 』(2010年)

2010年、カンヌでApichatpong Weerasethakul監督の“Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Life” がパルム・ドールに輝きましたが、タイ庶民には支持され難い作品だったようです。映画は娯楽ですから、高尚なものでなくて良いのですが、政治的、思想的なこ…

韓国映画『Miracle in cell No.7』(2013年)

この映画を観て大笑いし、大泣きしたら、<良い映画>の定義が分からなくなりました、私です。嫌な予感は最初からします。けれどコメディだから、と思って笑っていると、何処となく居心地の悪い気分にさせられていく。でも、笑わされるシーンの続出で、笑っ…

トルコ映画『Once Upon a Time in Anatolia』(2011年月) 

トルコは、アジアか?と聞かれてしまうが、アナトリアは、トルコ共和国のアジア部分、アジア大陸の最西端の西アジアに当たる。今日紹介しますのは、Nuri Blige Ceylonの『Once Upon a time in Anatolia』(2011年)。この監督は、写真家でもあるそうで、最近の…

中国映画『Tiny Times 1&2』(2013年)

中国の経済成長の著しさは、私などが吠えることではないとは思うが、映画界の発展も、もうあんぐり びっくりの域である 。ハリウッドが中国圏に媚を売るようになって久しいが、中国映画界の2000年頃からの著しい発展を振り返って、虚構を見たような気に…

マレーシア映画:『KL Gangster 』(2011年)

常時アジアの新作品を観る機会を探している私だが、Youtubeなどでも随分色んな作品が観賞出来ることを確認したので、ちょっとネットサーフィーングをなさってみる事をお勧めしたい。 今年最後の映画はなるだけ華やかなものを選びたかったが、今回紹介する映…

中国映画『Finding Mr.Right』(2013年)

『Finding Mr. Right』(北亰遇上西雅圖,2013年)西雅圗(Xi ya tu)は、シアトルのことだ。原題は『Beijing meets Seattle』と云う。映画は2月に香港で初プレミアされ、中国本土で大ヒットになる。5億ドルの資本で、83億ドル稼いだというから、笑いが止…

インドネシア映画『The Raid:Redemption』(2011年)

インドネシアの映画発展に、皮肉にも第二次世界大戦中の日本軍のインドネシア占領が一役買っている、と云われています。しかし戦後も68年経った今、インドネシア映画への日本の影響を話すのは、くすぐったいくらい昔の話になってしまいました。インドネシ…

タイ映画 『Bangkok Traffic Love Story 』(2009年)

最近の韓国映画の勢いは驚くほどで、全盛期じゃなかろうか。秀作が幾つもあって、アジアン映画の紹介が韓国映画の紹介のコラムになってしまうので、今月はちょっと頭が痛かった。悩んだあげく、秀作だけど重たい映画は避けて、ちょっと古いけどタイの恋愛映…