2011-01-01から1年間の記事一覧

台湾映画パート2:台湾新電影

80年代初頭“Taiwan New Cinema(台湾新電影)”の動きは、台湾映画史の一番大きな出来事であったはずです。国民党政府の管理下での映画界です。いくらギンギンのプロパガンダとは違う“健康写実”映画、と云いましても、いつも説教的なハッピーエンドの映画ば…

台語片:台湾映画パート1

親日家が多い、台湾。私達日本人も「台湾人に親しみを感じる」、と云う人が多いのに、台湾映画を観る機会があまりにも少ない、と思われませんか? でも、台湾の映画は、今とても面白くなって来ています。例えば、『Cape-no7』(『海角7号』2008年)や、『Mong…

『K-20 怪人二十面相・伝』(2008年)

楽しい映画を観たい。楽しくても、バイオレンスは嫌だ。アニメでもいいけど、アクションがあって、家族で観られるファミリー映画がいい。久しぶりに家族で応接間に集まって家族団欒しながら観たい。『K−20怪人二十面相・伝』は、2008年の作品である。怪人二…

『ゆれる』(『Sway』2006)

きっと『蛇イチゴ』(2002年)が観たくなります。西川美和監督の第一作。『ゆれる』は、第2作目です。主演のオダギリジョーが、『ゆれる』の脚本を「完璧だ」、と賞賛していますが、1作目も2作目も脚本も監督自身が書き下ろしています。2作目と言っても、…

タイ映画:パート6

北米でも、ネットを通じての映画鑑賞が主流になりそうな気配です。2011年、2月現在、映画のDVDレンタル大手のBLOCKBUSTER,inc.は、事実上倒産経営を余儀なくされています。昨年の数字ですが、世界17カ国、従業員は6万人、国内外で5000店と云う規…

タイ映画パート5:New Thai Wave

1990年代後半、アジアの経済危機と時期を共にして訪れたタイ映画の“New Wave”。 この動きの中心になった人物達の内の3人は、テレビCMの世界から出ました。Nonzee Nimibutr(ノンスィー・ニミプット)、Pen-Ek Ratanaruang(ペンエーグ・ラッタナルアーン)、…

タイ映画:パート4/アピーチャットポング ウィラーセタクン

現代タイ映画第2“New Wave”の映画監督達で、外国で知名度が一番高い人物は、今年のカンヌ映画祭で、「パルム・ドール」最高賞を受賞した『Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives』(2010年、 日本題名『前世が見えるブンビおじさん』)の監督、アプチ…

タイ映画:パート3 Pang Brothers(彭 兄弟)

俗に言うところの“タイ映画のNew Wave”、何人かの映画監督の名前が挙って来ます。その中に、タイ人ではないのですが、1990年代後半にタイで映画を製作し始めた香港人、Pang(英語表示)兄弟の名前がよく聞かれます。アクション映画がタイ映画の火付け役…